洛中医学生・たかきのブログ

現在国試勉強と病院実習を頑張っています。
真面目なことからふざけたことまで、思ったことを書こうと思います。
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ペニシリン

最近ペニシリン、セフェム系について勉強したことをまとめてみた。



【ペニシリン系】
・ペニシリンG=溶血レンサ球菌、腸球菌、肺炎球菌、髄膜炎菌、神経梅毒、レプトスピラ、破傷風菌・ウェルシュ菌(*ディフィシルには使えない)
・ナフシリン・オキサシリン=MSSAに使う 肝代謝! *国内ではセファゾリン第一選択だが、髄液移行性がない
・アミノペニシリン=緑膿菌除く腸内細菌をカバー。感受性あればサルモネラ、赤痢にも。
①アンピシリン=腸球菌(ただし完全に殺菌できないのでアミノグリコシド併用する)、MSSAを除くG(+)菌、インフル菌・モラクセラ(中耳炎や副鼻腔炎で)、リステリア(新生児・50歳以上・免疫不全の髄膜炎)、溶血連鎖球菌(ペニシリンGがない時)、腸内細菌のうち大腸菌・プロテウス、*腸内細菌のクレブシエラには使えない
②アンピシリン・スルバクタム=アンピシリン+「MSSA・グラム陰性菌・嫌気性菌Bacteroides」
③アモキシシリン=アンピシリンの経口薬バージョン。外来で重宝する
④アモキシシリン・クラブラン酸=②の経口薬バージョン *クラバモックスは小児にのみ保険適応
・抗緑膿菌ペニシリン
ピペラシリン・タゾバクタム(ゾシン)=だいぶ強い。緑膿菌が想定される時使う。
*緑膿菌を想定するのはどんな時?→医療関連感染・免疫不全・好中球減少時の発熱
*βラクタムは家族歴、既往歴の問診が重要!(I型アレルギー起こしやすい)
*ペニシリン系のアレルギーの人はセフェム系でもアレルギー起こす可能性が高い


【セフェム系+モノバクタム】
セフェム系は全部、腸球菌をカバーできない!
・第一世代(セファゾリン)=MSSAに有効!腸内細菌(大腸菌・プロテウス・クレブシエラ)に使える。 腸球菌・緑膿菌・嫌気性菌は無理
・第二世代=中途半端 「セフメタゾールを下部消化管手術の前に術前投与する」
・第三世代(セフトリアキソン(肝代謝=便利)・セフォタキシム(腎代謝)、セフタジジム)=髄液移行性あり、肺炎球菌、インフル菌、モラキセラにgood!
MSSAに対してはあんまり適さない、嫌気性菌にも使えない
セフタジジムは緑膿菌カバーするが第四世代で代用できるのであんま使わない
・第四世代(セフェピム)=髄液移行性あり。第一+第三と考える。緑膿菌・SPACEのカバーあり。MSSAのカバー改善。嫌気性菌は無理。
・モノバクタム(アズトレオナム)=βラクタムアレルギーの人に使う。緑膿菌を含む、グラム陰性菌のみカバー。

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